JICA基金活用事業にBSケアの「モンゴルへの乳房ケア技術移転事業」が採択~モンゴルにおける母乳育児支援活動を推進~ 

NPO法人BSケア(所在地:福岡県、代表理事:寺田恵子)は、このたび国際協力機構(JICA)の「世界の人びとのためのJICA基金活用事業」において、提案事業「日本の助産師が開発した痛みのない乳房ケアの技術をモンゴルに移転する協働事業~医療者向け技術と母親向けセルフケアの伝達~」が採択されたことをお知らせいたします。 

本プロジェクトは、モンゴルにおける母乳育児を支えるために、母親への乳房のセルフケアの情報伝達と効果的な乳房ケアを実践できる医療従事者の育成により、母乳育児の継続率の増加を継続できること目的としています。 

▼世界の人びとのためのJICA基金 活用事業一覧(JICAのWEBサイトより) 

https://www.jica.go.jp/activities/schemes/partner/private/kifu/09_list.html

モンゴルへの乳房ケア技術移転の背景 

モンゴルでは母乳育児が広く行われていますが、乳房のトラブルや適切なケアに関する知識不足により、母乳育児を継続できない状況も少なくありません。BSケア®は2002年のケア開発以来、日本国内において乳房ケア技術「BSケア®」を広め、助産師をはじめとする専門職の教育や母乳育児のサポートに取り組んできました。(2019年に法人化)また、2023年からはモンゴル現地訪問とオンラインで、モンゴルの医療従事者への技術伝達を行ってきました。 

2024年にはウランバートルの国立母子健康センターにて、現地の医師・助産師・看護師を対象とした研修を実施。2025年4月には現地のカウンターパートの協力のもとユニセフ・国立公衆衛生センター・保健省と共同で研修会を実施。今回の採択により、この活動をさらに発展させ、持続可能な母乳育児支援体制の構築を目指します。 

プロジェクト概要 

  • 母乳育児支援者の育成:赤ちゃんの母乳吸啜メカニズムに基づく乳房ケア「BSケア®」の理論・技術を学ぶ研修会の定期開催(医療従事者が対象) 
  • 乳房セルフケアの普及:母親自身が行えるセルフケアと、母乳育児のトラブルへの対処法についての情報発信 
     

期待される効果 

  • セルフケアの普及により、母子のおかれる環境に左右ない乳房トラブルの軽減、母乳育児の継続率の向上 
     
  • 医療従事者による母乳育児支援の質的向上 
     
  • モンゴルにおける母乳育児支援のモデルケースとしての展開 
     

コメント 

NPO法人BSケア代表理事・寺田恵子 
「モンゴルのお母さんたちが安心して母乳育児を続けられるよう、現地の医療従事者と協働しながら持続可能な支援を行います。並行して、お母さんのセルフケアに関する情報を啓発し、支援者の手が届かない地域においても、自分でできる乳房のお手当を伝搬していきます。この活動が、モンゴルにおける母乳育児支援のモデルケースとなるよう継続サポートして参ります」 

本件に関するお問い合わせ先 

NPO法人BSケア 
公式サイト:https://bscare.net 
E-mail:info@bscare.net 

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